【読書】『歌うクジラ』を読んで
知っている方がほとんどではないでしょうか
今日は彼の著作である「歌うクジラ」を読破したので感想を書いてみます
あー面白かった
あらすじ
二〇二二年、ハワイの海底を泳ぐザトウクジラから、人類は遂に不老不死遺伝子を発見する。だがその百年後、人間は徹底的に階層化され、政府の管理下に置かれていた。流刑地に住む十五歳の少年アキラは、人類の秘密を握るデータを託され、悪夢のような社会を創造した人物に出会うため、壮絶な旅に出る。(amazonよりコピペ)
時は近未来、人類は最上層、上層、中間層、下層、最下層といった具合にランク分けされています。
怖いよね。A5ランクの牛肉なんて食べたことないし(意味不明)
主人公アキラは、最下層の中でも特に劣悪な隔離島「新出島」に住む少年です。
アキラはデータベース管理者である父親から重要なデータを受け取り、人探しの旅へと繰り出すのです。
内容雑感
めっちゃ読みにくい何これ
最初に言うと、僕は30分くらい読んで挫折しました。
無理。読めない。まず会話文にカギカッコないもの。
そして主人公アキラの住む「新出島」は教育?なにそれおいしいの?というスラム街の少年です。アキラ視点で書かれた文章は句読点が少なく、羅列的な物言いが多い!あとはお父さんデータベースからの引用
ここで右ストレートを受けた僕はダウン。伊坂幸太郎を読み始めました。
すごく読みやすいよね、伊坂幸太郎
続・めっちゃ読みにくい何これ
アキラ君のわりかし読みにくい地の文に慣れてきたアナタ
安心してください!!もっと読みにくくなりますよ!!!
アキラがメインで絡む「反乱移民」と呼ばれるグループの人々がいます。
日本政府からの弾圧に屈しないように結束しているグループですね。
この人たち、話し方がおかしい……
会話文を何回読み直したことか……
しかしここで2度目の中断を許すぼくではありません
読み進めていきます。
上巻中盤~下巻の疾走感はすごい
文体に慣れてくると内容の面白さに引き付けられます。
詳細まで設定されつくした世界、そのフィールドをアキラとその仲間たちが縦横無尽に駆け回ります
村上龍のすごいところって、風景を1から作っちゃう世界設定(≒妄想力)だと思うんです。そしてそれをアリアリと伝えることのできる筆力。匂いが、音が、味が、肌触りが、文章からビリビリ伝わってくるんですよね
最後に
とんでもない小説だな、これ
というのがまとめです
なんでこんな世界を生み出せるのでしょう……
宗教、政治思想、人類の行く末……
全て村上龍の掌の上なんですよね……!!!
決して読みやすいわけじゃないんですが、一旦流れに乗れれば最高に面白い作品です!
ぜひ読んでみてください。
追記
「歌うクジラ」が最高に面白くて、その勢いで「限りなく透明に近いブルー」を買って読んでみたんです。彼のデビュー作ですしね
これを読むには……早すぎた……!!!
という感じでした。理解できません。忘れようと思います。
次も村上龍を読む予定です
オススメがあれば教えてくださいね~